心が折れない行き方

東京大学先端科学技術研究センター特任講師、
熊谷晋一郎氏『自分を変えずできることを探そう』PHPより抜粋

….当時のリハビリは「健常者と同じようにできること」を目標にしていました。
うまくいかないのは努力が足りないからだと考えられ、
私の身体に合わない動きも強いられました。…………

十代半ばに「自立生活運動」と出会います。
これは「障がい」を持った人を医学の力で「矯正する」のではなく、
今の身体をそのまま受け入れ、そのままで生きてゆけるようむしろ社会のデザイン
を変えていくべきだという考え方です………………

予期を変えずに現実を変える。私のリハビリでいえば、
健常者になるという目標はそのままで、
頑張って私の身体という現実を健常者に近づける方法です。
これを搾取戦略といいます。(予期が現実を搾取するので)

もう一つは、現実を変えずに予期を変える。私の今の身体のままで、
できること、可能なことを探っていく方法です。これを探索戦略といいます。

搾取戦略で心が折れ続けた私は、探索戦略にシフトすることで、
失敗が失敗でなくなり、失敗はむしろ自分の予期をバージョンアップさせてくれる
貴重な契機として捉えられるようになりました。

搾取戦略と探索戦略のバランスをとるためには、抽象的な目標を硬く、
具体的目標をフレキシブルにしておくことです。社会の多様化が進み、
先の見通しが立てづらい時代です。だからこそ、現実と乖離しない「予期」と、
探索を可能にする「余白」を持って生きることの大切さを感じています。

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